2026年のハワイアンミュージック|今年注目されたアーティストと曲
ハワイアンミュージックと聞くと、ウクレレの優しい音色や、ゆったりとしたフラの音楽を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
ところが、現在のハワイの音楽シーンは、私たちが想像する以上に多彩です。伝統的なメレ(歌)を大切にするアーティストがいる一方、現代的なポップスやレゲエ、さまざまな音楽を取り入れた新しい表現も広がっています。
2026年のハワイアンミュージックを知るうえで注目したいのが、7月11日に開催された第49回「Nā Hōkū Hanohano Awards(ナ・ホク・ハノハノ・アワード)」です。
今年はグループ「Ei Nei」が主要部門で存在感を示したほか、ハワイ語や伝統音楽を大切にするアーティストたちも高く評価されました。
今回は、2026年10月現在の情報をもとに、今年注目されたアーティストと曲、そして今のハワイアンミュージックが持つ魅力を、フラとのつながりも交えながらご紹介します。
※本記事は2026年の受賞結果を中心に構成しています。2026年のナ・ホク・ハノハノ・アワードは、原則として2025年に発表された対象作品を審査しているため、紹介する作品がすべて2026年発売という意味ではありません。
2026年のハワイアンミュージックで最も注目されたのは?
今年の話題を振り返るうえで、まず名前を挙げたいのがEi Nei(エイ・ネイ)です。
Ei Neiは、ハワイの伝統的な音楽文化に根ざしながら、現代的な感覚を取り入れた楽曲を発表しているグループです。
2026年のナ・ホク・ハノハノ・アワードでは、アルバム『Ei Nei, Look At Us』が年間最優秀アルバム賞を獲得。さらにグループ賞、一般投票による人気エンターテイナー賞など、合計6部門で受賞しました。
中でも注目された楽曲が「Hawaiʻi Forever」です。
この曲は年間最優秀シングル賞と年間最優秀楽曲賞を受賞し、2026年を代表する話題曲の一つとなりました。
近年のハワイアンミュージックを知りたい方に、まずチェックしていただきたいアーティストです。
ナ・ホク・ハノハノ・アワードとは?
「Nā Hōkū Hanohano Awards」は、ハワイの音楽文化を知るうえで欠かせない音楽賞です。
ハワイ・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ(HARA)が主催し、ハワイの音楽シーンで優れた活動を行ったアーティストや作品を表彰しています。
ハワイアンミュージックの賞というと、フラで使われる伝統的な楽曲だけを対象にしていると思われるかもしれません。
しかし実際には、ハワイ語による音楽やウクレレ、スラックキーギターのほか、現代的なアイランドミュージック、レゲエ、ジャズなど、多様なジャンルが対象となっています。
そのため、この賞の結果を見ると、今のハワイでどのような音楽が生まれ、評価されているのかを知ることができます。
2026年の主な受賞結果
- 年間最優秀アルバム賞:Ei Nei『Ei Nei, Look At Us』
- 年間最優秀楽曲賞:Ei Nei「Hawaiʻi Forever」
- 年間最優秀グループ賞:Ei Nei
- 最優秀ハワイアンミュージック・アルバム賞:Kamalei Kawaʻa『Mānaiakalani』
- 年間最優秀女性ボーカリスト賞:Kimié Miner
- 年間最優秀男性ボーカリスト賞:Izik
- 最優秀コンテンポラリー・アルバム賞:Kalaʻe Camarillo『Drifting On Island Time』
- 最も将来が期待されるアーティスト賞:Baba Tavares
こうして並べてみると、2026年の音楽シーンが一つのスタイルだけでは語れないことが分かります。
2026年に注目されたハワイアンミュージックのアーティスト6組
1. Ei Nei|伝統と現代をつなぐ今年の主役
2026年の受賞結果で、特に大きな存在感を示したEi Nei。
メンバーはDane Fujiwara、Grant Kono、Ekolu Changの3人。ハワイの文化的な背景を大切にしながら、現代のリスナーにも親しみやすい音楽を届けています。
受賞アルバム『Ei Nei, Look At Us』は、オリジナル曲と新しい解釈による楽曲を収録した作品です。
ハワイアンミュージックをこれから聴いてみたい方は、受賞曲「Hawaiʻi Forever」から入ってみるのもおすすめです。
注目作品:Ei Nei, Look At Us
まず聴きたい曲:Hawaiʻi Forever
2. Kamalei Kawaʻa|祖先の物語を次の世代へ伝える歌声
Kamalei Kawaʻa(カマレイ・カワア)は、マウイ島出身のシンガーソングライターです。
フラやハワイアンミュージックと深いつながりを持つ家庭で育ち、祖先から受け継がれてきた音楽や文化を自身の表現へとつなげています。
2026年にはアルバム『Mānaiakalani』が、最優秀ハワイアンミュージック・アルバム賞を受賞しました。
『Mānaiakalani』には、伝統的な航海カヌーや祖先、土地とのつながりを大切にする思いが込められています。
フラを学んでいる方にとっても、メレに込められた物語やハワイ人の自然観を知るきっかけになるアーティストです。
注目アルバム:Mānaiakalani
おすすめの聴き方:楽曲の背景にある物語にも触れてみる
3. Kimié Miner|今のハワイを感じさせる女性アーティスト
Kimié Miner(キミエ・マイナー)は、ハワイの現代的な音楽シーンを代表する女性シンガーソングライターの一人です。
2026年のナ・ホク・ハノハノ・アワードでは、年間最優秀女性ボーカリスト賞を受賞。さらに『Kuʻu Hawaiʻi』が年間最優秀EP賞に選ばれました。
伝統的なハワイアンミュージックだけでなく、現在のハワイで生まれている音楽にも触れてみたい方におすすめしたい存在です。
注目作品:Kuʻu Hawaiʻi
4. Kalaʻe Camarillo|現代的なアイランドミュージックの魅力
ハワイアンミュージックには、海辺で聴きたくなるような心地よい現代的な音楽もあります。
そんなアイランドミュージックに興味がある方に紹介したいのが、Kalaʻe Camarillo(カラエ・カマリロ)です。
アルバム『Drifting On Island Time』は、2026年の最優秀コンテンポラリー・アルバム賞を受賞しました。
伝統的なハワイ音楽とは少し違う入口から、今のハワイの音楽に親しみたい方は、同名曲「Drifting On Island Time」もチェックしてみてください。
注目アルバム:Drifting On Island Time
チェックしたい曲:Drifting On Island Time
5. Baba Tavares|これからの活躍が楽しみな新しい才能
2026年の受賞者の中で、今後の活躍にも注目したいのがBaba Tavares(ババ・タヴァレス)です。
今年は最も将来が期待されるアーティスト賞を受賞し、作品『Hanohano Hōnaunau』も最優秀ハワイアンEP賞に選ばれました。
ハワイの伝統を受け継ぐ新しい世代のアーティストを探している方にとって、覚えておきたい名前の一つです。
注目作品:Hanohano Hōnaunau
6. Izik|ハワイの音楽が持つ多様性を感じるアーティスト
最後に紹介するのはIzik(アイジック)。
2026年には『KŌWĀ』で最優秀オルタナティブ・アルバム賞を受賞し、年間最優秀男性ボーカリスト賞にも輝きました。
ハワイの音楽を知るとき、伝統的なフラの伴奏曲だけに目を向けるのではなく、こうした現代的な表現にも触れてみると、音楽文化の広がりを感じられます。
注目アルバム:KŌWĀ
2026年に注目されたハワイアンミュージック|聴いておきたい6曲
「まずは曲を聴いてみたい」という方に向けて、今年のナ・ホク・ハノハノ・アワードで評価された作品を中心に6曲選びました。
必ずしもフラのレッスン曲というわけではありませんが、現在のハワイの音楽文化を知る入口としておすすめです。
1. Hawaiʻi Forever/Ei Nei
2026年の年間最優秀楽曲賞と年間最優秀シングル賞を獲得した楽曲です。まず今年の受賞作品を一曲聴くなら、こちらから始めてみてはいかがでしょうか。
2. Kuʻu Makamaka/Mālie Lyman
HARA公式発表で、2026年の最優秀ハワイアンシングル賞に選ばれた一曲です。ハワイ語の響きにも耳を傾けながら聴いてみたい作品です。
3. Drifting On Island Time/Kalaʻe Camarillo
同名アルバムが最優秀コンテンポラリー・アルバム賞を受賞しました。伝統的な作品と聴き比べ、現代のアイランドミュージックにも親しんでみましょう。
4. E Ola Kākou Ē/Kamaka Camarillo & Anthony Pfluke
2026年の最優秀ハワイアンミュージックビデオ賞を受賞した作品です。音楽だけではなく、映像を通じた表現にも注目したい一曲です。
5. Uihā Whoa/Natalie Ai Kamauu
最優秀ミュージックビデオ賞に選ばれた作品です。Natalie Ai Kamauuは、これまでもハワイアンミュージックの世界で高く評価されてきたアーティストです。
6. Lauleʻa/Jeff Peterson
2026年の最優秀インストゥルメンタル作曲賞を受賞した楽曲です。歌声のある作品とは違い、楽器による音楽表現へ耳を向けたい方におすすめです。
曲名とアーティスト名を一緒に検索すると、音楽配信サービスや公式動画などを探しやすくなります。
2026年の受賞作品から見える3つの魅力
今年の受賞結果を見ていると、ハワイアンミュージックには、今も変わらず大切にされているものと、新しく広がっている表現の両方があることに気づきます。
1. ハワイ語と文化を次の世代へ伝える音楽
ハワイの音楽を知るうえで欠かせないのが、ハワイ語によるメレです。
今年はʻŌlauniuによる作品『ʻŌlauniu』がハワイ語パフォーマンス部門で評価され、同作品に収録された「Nā Puʻu ʻEkolu」も、Kyle Kamalani Moriguchiによる作詞・作曲がHaku Mele部門で受賞しました。
こうした部門の存在そのものが、ハワイ語や言葉に込められた文化を大切にする姿勢を表しています。
2. 伝統音楽と現代音楽が共に息づいている
Ei NeiやKamalei Kawaʻaのように、文化的な背景を大切にしているアーティストが評価される一方、現代的な音楽を届けるKalaʻe CamarilloやIzikもそれぞれ受賞しています。
これは、ハワイアンミュージックが過去の文化として保存されているだけではなく、現在も新しい表現を生み出し続けていることを感じさせます。
3. ウクレレやギターなど楽器の魅力も健在
今年はHerb Ohta, Jr.の『ʻUkulele Story』が最優秀インストゥルメンタル・アルバム賞を受賞しました。
さらにSonny Limの『Hoene』は、最優秀ハワイアン・スラックキー・アルバム賞に選ばれています。
ウクレレやスラックキーギターは、ハワイの音楽に親しむうえで欠かせない楽器です。
ボーカル曲だけでなく、楽器そのものの音色に耳を傾ける時間も、ハワイアンミュージックの楽しみ方の一つではないでしょうか。
フラを踊る人にこそ知ってほしい、メレと音楽の関係
ここまで2026年に注目された音楽をご紹介してきましたが、フラを学んでいる方には、もう一つ大切にしていただきたいことがあります。
それは、音楽を単なる踊りの伴奏として聴かないことです。
フラは、メレに込められた言葉や物語を、身体の動きを通して表現する文化です。
例えば、歌の中に海や山、花、風などが登場するとき、それらは単なる美しい景色の描写とは限りません。
特定の土地への思いや、大切な人との記憶、祖先から受け継がれてきた物語を表していることもあります。
同じ曲を聴いていても、その意味を知る前と後では、感じ方が変わることがあります。
だからこそ、新しいハワイアンミュージックに出会ったときも、メロディーや歌声を楽しむだけではなく、
- 誰が歌っているのか
- どのような思いから生まれた曲なのか
- どの土地や文化とつながっているのか
- 歌詞にはどのような物語があるのか
という部分にも、少し目を向けてみてください。
ただし、すべてのハワイの音楽がフラのために作られているわけではありません。現代のポップスやアイランドミュージックには、それぞれ独立した音楽としての魅力があります。
その違いも含めて楽しむことで、ハワイの音楽文化が持つ豊かさを、より深く感じられるのではないでしょうか。
フラそのものの魅力については、こちらの記事でもご紹介しています。
ハワイアンミュージックをもっと楽しむために
ハワイアンミュージックを聴き始めるとき、最初からジャンルやアーティストを詳しく覚える必要はありません。
お気に入りの曲を一つ見つけるところから始めてみましょう。
Ei Neiのようなグループの音楽を聴いてみたり、Kamalei Kawaʻaの歌をきっかけにメレの背景を調べたり、ウクレレの音色に耳を傾けてみたり。
一つの曲との出会いから、ハワイの自然や歴史、言葉、そしてフラへと興味が広がっていくこともあります。
気に入ったアーティストが見つかったら、過去のアルバムにも目を向けてみてください。新しい作品だけを追いかけるのとは、また違った楽しみ方ができるはずです。
よくある質問|2026年のハワイアンミュージック
2026年に最も注目されたハワイアンミュージックのアーティストは誰ですか?
2026年のナ・ホク・ハノハノ・アワードの受賞結果から見ると、Ei Neiは特に注目したいグループです。年間最優秀アルバム賞、年間最優秀楽曲賞、グループ賞など、合計6部門を受賞しました。
2026年のおすすめハワイアンミュージックは何ですか?
まずはEi Neiの「Hawaiʻi Forever」、Mālie Lymanの「Kuʻu Makamaka」、Kalaʻe Camarilloの「Drifting On Island Time」などをチェックしてみてください。それぞれ違った角度から、現在のハワイの音楽に親しむことができます。
2026年の受賞曲は、すべて今年発売された新曲ですか?
いいえ。2026年のナ・ホク・ハノハノ・アワードは、原則として2025年1月1日から12月31日までに発表された対象作品を審査しています。本記事では、2026年に受賞・注目された作品として紹介しています。
ハワイアンミュージックなら、どんな曲でもフラを踊れますか?
すべての曲がフラのために作られているわけではありません。フラで踊る際には、メレの内容や文化的背景を理解し、その曲にふさわしい表現を大切にすることが必要です。
まとめ|2026年のハワイアンミュージックから、もっと深いハワイの世界へ
2026年のハワイアンミュージックを振り返ると、Ei Neiの活躍をはじめ、ハワイ語や伝統を大切にする音楽、現代的なアイランドミュージック、ウクレレなどの器楽作品まで、さまざまな魅力が見えてきます。
ハワイの音楽は、時代とともに新しい表現を取り入れながら、今も人々の暮らしや文化と深く結びついています。
そして、フラを通して音楽に触れるとき、私たちは単に美しいメロディーを楽しむだけではなく、その背景にある言葉や物語にも出会うことができます。
お気に入りの一曲から、まだ知らなかったハワイの世界へ。
今年話題になった音楽をきっかけに、ハワイアンミュージックの新しい魅力を見つけていただけたらうれしいです。
ハワイアンミュージックに合わせてフラを楽しんでみませんか?
ハワイの音楽を聴いているうちに、「自分もフラを踊ってみたい」と感じた方へ。
千葉県柏市のハラウ オ ラ・フラ ナオミでは、初心者の方にも安心してご参加いただけるフラダンスレッスンを行っています。
音楽を楽しみながら、基本のステップから少しずつフラの魅力に触れてみませんか?
参考資料・公式情報
本記事の受賞結果は、ハワイ・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ(HARA)の公式発表などをもとに構成しています。
- HARA|2026 Nā Hōkū Hanohano Awards Winners
- HARA|賞の応募資格・審査基準
- Hawaii News Now|2026年受賞結果
- Ei Nei|アーティスト公式サイト
- Kamalei Kawaʻa|アーティスト公式プロフィール
記事情報:2026年10月4日時点。アーティスト名・楽曲名のハワイ語表記は、可能な範囲で公式表記に準じています。