何度も同じことを繰り返す理由|フラが“急がない”文化であるわけ
フラを始めたばかりの頃、
こんなことを思ったことはありませんか。
「またこの動き?」
「先に進まないのかな?」
レッスンでは、
同じステップや同じ曲を何度も繰り返します。
一見すると遠回りのようですが、
実はそこにフラの大切な考え方が隠されています。
上手になるためだけではない
もちろん、繰り返し練習することで技術は身につきます。
でも、フラで大切にされているのは、
それだけではありません。
同じ動きを重ねるたびに、
- 呼吸が整う
- 姿勢が自然になる
- 歌の意味が少しずつ心に入ってくる
そんな変化が少しずつ積み重なっていきます。
急がないことにも意味がある
現代では、
早く覚えることや効率よく学ぶことが
大切だと言われる場面が多くあります。
しかしフラでは、
「早く覚えること」が目標ではありません。
大切なのは、
身体と心が自然に動きを受け入れることです。
だから先生は、
焦らず、同じことを繰り返します。
それは遠回りではなく、
一番確かな近道なのです。
昨日とは違う「同じ動き」
不思議なことに、
同じ振り付けでも、
昨日と今日では感じ方が違うことがあります。
季節が変われば、
風の感じ方も変わります。
経験を重ねれば、
歌詞の意味も少しずつ深く理解できるようになります。
だからフラでは、
「同じ練習」をしているようで、
毎回違う学びがあるのです。
フラは時間を味方にする文化
ハワイには、
自然の流れを大切にする考え方があります。
花は咲く時期を急ぎません。
波も、
決して急いで岸へは届きません。
フラも同じように、
時間をかけて育てていく文化です。
その積み重ねが、
踊りの深みとなって表れていきます。
まとめ|繰り返すからこそ見えてくるもの
フラで同じことを何度も繰り返すのは、
技術を磨くためだけではありません。
歌を感じ、
自然を感じ、
そして自分自身と向き合うためでもあります。
急がず、
焦らず、
一歩ずつ積み重ねていく。
その時間そのものが、
フラという文化の美しさなのかもしれません。