“数えながら踊れない”は悪くありません|リズムと体をつなぐための最初の一歩
フラのレッスンで、「数えながら踊れません」「カウントを聞くと動けなくなります」と不安そうに話してくださる方はとても多いです。
でも最初にお伝えしたいのは、数えながら踊れないことは、決して悪いことではないということです。それは、フラに向いていない証拠でも、リズム感がない証拠でもありません。
数えられない=音楽を感じている証拠
実は、数を追いかけるのが苦手な方ほど、音楽そのものをよく聞いています。
フラの音楽は、一定のリズムだけで進むものではありません。歌の抑揚や息遣い、言葉の間があり、その流れの中で踊りは生まれます。
数えようとすると、その繊細な流れが途切れてしまうことがあります。体が止まってしまうのは、決して間違いではなく、自然な反応なのです。
フラは「カウントの踊り」ではありません
ダンスの中には、カウントがとても大切なものもあります。ですがフラは、音楽と歌詞、そして意味を大切にする踊りです。
そのため、最初から正確に数えながら踊ろうとすると、体と音楽が分かれてしまうことがあります。
フラでは、数は「助け」にはなりますが、「主役」ではありません。
体は耳より少し遅れて動きます
「音は聞こえているのに、動きが遅れてしまう」という悩みもよく聞きます。
これは、体が音を理解しようとしている途中に起こる、とても自然な現象です。耳で聞き、頭で受け取り、体が動くまでには、ほんのわずかな時間差があります。
その時間差を無理に詰めようとすると、動きはぎこちなくなってしまいます。
最初の一歩は「数えない勇気」
リズムと体をつなぐための最初の一歩は、あえて数えない時間を作ることです。
音楽を聞きながら、ただ足を動かす。手を動かす。形が合っているかどうかは、今は気にしなくて大丈夫です。
音の流れに身を預ける経験を重ねることで、後から自然と数も入ってくるようになります。
レッスンで意識してほしいこと
- 数よりも音を聞く
- 遅れても止まらない
- 体の揺れを感じる
- 正解を急がない
これだけで、踊りは少しずつ楽になります。
できないと感じる時こそ、育っている時間
数えられない、ついていけないと感じる時期は、体と音楽がつながり始めている途中です。
フラは、急がせる踊りではありません。時間をかけて、体に染み込ませていくものです。
安心して、今のご自身の感覚を大切にしてください。その一歩一歩が、確かな土台になっていきます。