なぜフラは“力を抜け”と言われるのか|身体の使い方と文化的背景をひもとく
よくある誤解|「力を抜く=何もしない」ではない
フラのレッスンで、先生からよく聞く言葉のひとつが
「力を抜いて踊りましょう」。
でもこの言葉、初心者さんほど戸惑います。
「え? 力を抜いたら立てない」「動きが小さくなってしまう」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実はここに、フラでとても多い誤解があります。
フラで言う“力を抜く”は、サボることでも、弱くなることでもありません。
先生たちが大切にしている考え方|必要なところだけ使う
フラの先生たちが伝えたい「力を抜く」とは、
全部の力を抜くことではなく、必要なところだけを使うことです。
- 足裏と床は、しっかりつながる
- 体幹は、静かに支える
- 肩・首・腕は、余分な力を入れない
つまり、支える力は使い、動きを邪魔する力は手放す。
これが、先生たちが言う「力を抜く」の正体です。
できる人・続く人との違い|疲れ方がまったく違う
フラが続く人と、途中でつらくなってしまう人。
その違いは、センスや筋力ではなく、力の入れどころにあります。
- できる人:長時間踊っても息が乱れにくい
- つらくなる人:数曲で肩や腰が重くなる
原因は、常に全身に力が入りっぱなしだから。
フラは「頑張る踊り」ではなく、流れに乗る踊りです。
力を抜けるようになると、不思議と動きは大きく、安定して見えるようになります。
なぜその教えが生まれたのか|ハワイ文化と身体の関係
この「力を抜く」という教えは、単なる身体操作の話ではありません。
背景には、ハワイの文化と自然との関係があります。
ハワイでは、風・波・雨・木々の揺れなど、
自然はすべて“力まずに動いている”存在として捉えられてきました。
フラは、その自然の動きを写し取る踊り。
だからこそ、力で押し切る動きは、文化的にもそぐわないのです。
「力を抜く」とは、自然のリズムに身体を預けること。
それが、フラらしい美しさにつながります。
まとめ|今日のレッスンで意識する一言
フラで言われる「力を抜いて」は、
頑張らないで、という意味ではありません。
今日のレッスンで意識してほしい一言は、これです。
「全部使わなくていい。必要なところだけで踊る」
この意識を持つだけで、身体は驚くほど楽になり、
フラの流れが自然に感じられるようになります。