柏市のフラスタジオ「ハラウ オ ラ・フラ ナオミ」が、18年の歴史に幕を下ろし、2022年にスタジオを閉鎖した本当の理由
18年の歩み、そしてひとつの節目
こんにちは。寺田名保美です。
2004年、柏の地に「ハラウ オ ラ・フラ ナオミ」を開いてから、18年。
振り返れば、本当にたくさんの方と出会い、踊り、語り合ってきました。
生徒さんとの何気ないやり取りや、イベントの準備で笑い合った時間…
すべてがかけがえのない宝物であり、私にとってのフラそのものでした。
けれど、2022年。私はスタジオを閉じるという、大きな決断をしました。
どうして?と聞かれたときに
閉鎖の理由を聞かれることがあります。もちろん、時代の流れや生活スタイルの変化。
そして、長く続いた社会全体の不安の中で、「今後のハラウのあり方」を深く考えるようになりました。
けれど、その奥にあったのは──
「一度立ち止まって、フラを始めたころの気持ちに立ち返ってみよう」
という、心の声でした。
舞台の華やかさや“教えること”への責任感を超えて、
ただ純粋に「踊る喜びを分かち合いたい」と思っていた、あの頃の気持ち。
それをもう一度、大切にしたいと感じたのです。
“終わり”ではなく、“再出発”
だからこそ、スタジオの閉鎖は決してネガティブな選択ではありませんでした。
むしろ、これまでの歩みを土台にしながら、新たな形でフラを広げていくための一歩。
その思いを胸に、私は再び動き出しました。
公民館での少人数レッスン、野外でのフラ体験、そしてオンラインでの繋がり…。
場所にとらわれず、でも心はしっかり繋がっている。
そんな「今の時代ならではのハラウ」が、ゆっくりと広がってきています。
そして今、フラ発表会という“答え”が形になります
あの静かな時間があったからこそ、見つけられた新しい在り方。
その一つの答えとして──
今年、フラ発表会を開催することが決まりました。
6年ぶりかの舞台。
初めて人前で踊る方もいれば、以前一緒に踊っていた懐かしい顔も。
この発表会は、私たち一人ひとりの「これから」への決意と感謝を込めた、
とても大切な一日になると思っています。
ぜひ、またフラを通じてつながりましょう。
これからも、フラとともに
フラは、心を寄せ合い、響かせ合う踊りです。
教えることは、いつの間にか私自身が教えられてきたことの連続でした。
たとえスタジオという形が変わっても、
フラがつなぐ“心の場”は、これからも続いていきます。
これまで出会ってくださった皆さんへ。
そして、これから出会うかもしれないあなたへ。
「ハラウ オ ラ・フラ ナオミ」は、これからも歩み続けます。
「フラは人の心に根を張る。だからこそ、いつでも、どこでも始められる」